ヴィヴァルディ 四季より「春」

116.春 自由が丘大人の音楽教室(自由が丘のフルート教室)フルート講師・佐藤結香、吉川奈佐の演奏でお楽しみください。

 

ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi/1678年~1741年)の「四季」は1725年に出版された作品です。

クラシックファン以外の方も1度は聴いたことがあるであろう人気のある曲でもあります。

 

爽やかな光が差しこむような音楽が印象的な「春」が特に人気が高い曲です。

日本でももちろん人気が高いわけですが、それは日本自体が四季に富んだ国だということと関係が深いと思われます。

 

クラシック音楽はバッハ以降が語られることが多く、実際に今日演奏される作品の多くはバッハ以降の音楽です。

そんな中、このヴィヴァルディの「四季」はバッハ以前の音楽で上演機会が多い作品の一つです。

 

バロックを代表する大家であったバッハがそうであったように、ヴィヴァルディもまた18世紀末から19世紀末にかけて忘れ去られた存在になっていました。

 

19世紀末になってようやく再評価されたわけですが、この「四季」が見つかったのはそれ以降のことです。

耳馴染みがある名曲ですので意外かもしれませんが、四季の楽譜が再発見され出版されたのは第2次世界大戦後の1949年のことでした。

戦前のクラシックファンはこの名曲「四季」の存在すら知らなかったというわけです。

 

ヴィヴァルディはカトリック教会の司祭であったことでも有名で、その風貌から「赤毛の司祭」と呼ばれていました。

そして司祭と並行しながら音楽家としての道も進んでいきます。

 

作曲家としても秀でていましたが、ヴィヴァルディはヴァイオリンの腕も一流でした。

ヴァイオリニストとしても演奏旅行をおこない、ヴェネツィアの音楽院ではヴァイオリンを教えたりもしました。

作曲家としてはジャンルに縛られることなくまさに多彩な音楽を作曲しました。

 

500以上の協奏曲、52の現存するオペラ、73のソナタをはじめ室内楽曲・シンフォニア・オラトリオ・宗教音楽・カンタータなどそれは多岐にわたります。

「四季」はそんなヴィヴァルディが円熟期を迎えた頃の作品で、同年代の作曲家たちからもこの「四季」は高い評価を受けました。(Musica Classica HPより)

 

もともとヴァイオリンの曲ですが、今日は自由が丘大人の音楽教室(自由が丘のフルート教室)フルート講師・佐藤結香、フルーティスト吉川奈佐のフルート二重奏でお楽しみください。