自由が丘大人の音楽教室、新沼健です。
それぞれが優秀な成績で桐朋学園大学を卒業した、いわば同窓ピアニストによるピアノリサイタルです。
会場も桐朋学園大学の至近距離にある、仙川フィックスホールでした。
トップバッターは我らの前田翔太。
いつも以上に安定した丁寧な演奏を披露してくれました。
二人目の演者は、江沢茂敏氏。
前田講師より、大学のすぐ上の先輩であり個人的にも親しく、大野眞嗣同門で、日本最大の第81回日本音楽コンクールピアノ部門第3位の入賞者であり、現在オーストリア留学中であることを聞いておりました。
近年、各国のコンクールに続々入賞しているコンクール荒らし(!?)でもあるそうです。
素人目にわかるほどの繊細で高度なテクニックでありながら、何やらピアニストの情感までも伝わってくるような、私が生で聞いたピアノ演奏では随一と言って良いものでした。
これからのさらなる活躍が期待されます。
トリを努めたのは、桐朋学園大学を主席で卒業し、日本最大の第87回日本音楽コンクール第1位を獲得した、小井戸文哉氏です。
会場最前列、一番ピアニストに近い席に陣取っていた私が、小井戸文哉氏で一番印象に残ったのが、その白くて長い指先でした。
その白くて長い指先を、高速で動かす驚異的なテクニックで、しかもミスのない演奏を披露してくれました。
小井戸文哉氏からはオーラのように自信がみなぎっているのを感じることができ、これまた私が初めて聴くことができた素晴らしいピアノ演奏でした。